腸内環境を整える腸セラピー

腸内環境

腸の働きと不調からくる症状

腸は身体に不必要な毒素の約75%を排出する最大の免疫器官であり、脳からの指令ではなく自らの判断で活動する力が備わっていることから「第二の脳」と呼ばれる働きも担っています。

腸の主な働きとしては、① 消化(食べ物の消化と腸内細菌による分解)② 吸収(分解された栄養素や水分の吸収)③ 排泄(蠕動運動により老廃物や毒素を排泄)④ 免疫(免疫細胞の働き)があります。

便秘、下痢
腸内に生息する善玉菌は、悪玉菌の増殖や定着を防ぎ様々な感染を予防し、悪玉菌から出される有害物質を体外に排出する手助けをしています。この腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌が優勢な状態になると、悪玉菌から出される毒性物質の働きにより大腸の蠕動運動が鈍くなります。その結果、便が腸の中にとどまる便秘(この弛緩性便秘が最も多いとされる)状態になります。また、その逆に毒性物質を早く排出しようと、大腸で十分に水分が吸収されないまま排出される状態が下痢です。
免疫力の低下
腸内には、口から入る病原菌と戦う免疫細胞が体全体の60%以上存在しています。この免疫細胞は、腸内環境が悪化するとその機能を弱め、病原菌の増殖を抑止できなくなります。また、免疫細胞の活動を抑制している制御性T細胞の減少により、免疫細胞の暴走が起こり、身体に無害なものや味方である免疫細胞を攻撃し、アレルギー疾患や自己免疫疾患を生じさせるようになります。
睡眠ホルモンと幸せホルモン
「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニン(体内にメラトニン量が増えると眠くなる)と「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン(体内にセロトニン量が増えると精神が安定する)は、脳内にある松果体から分泌される生体時計の調整を担うホルモンです。そして、メラトニンとセロトニンの素となる物質がトリプトファンです。このトリプトファンは、腸内細菌がタンパク質を分解・合成し生成するものです。生成されたトリプトファンは脳内に運ばれ、日中にはセロトニンに、夜にはメラトニンに変化し分泌されます。この化学的根拠により、腸内細菌が働きやすいよう環境を作り(腸内フローラ)タンパク質を摂ることは、精神的バランスを整え質の良い睡眠につながると考えられるようになりました。ただしタンパク質は、脂質と同様に悪玉菌のエサになると言われていますので、鶏肉や豚肉、牛肉など脂質の多い食品だけを摂るのではなく、魚や豆腐など脂質の少ないたんぱく質をバランス良く摂るよう推奨されています。またセロトニンは、日光を浴びることでその生成を活性化させ、さらにウォーキングのような反復運動を日々継続して行うことで、セロトニンが分泌されやすい体へと変えられていきます。
自律神経の乱れ
心臓や腸は、人の意識下で動かせるものではなく、意識下にない自律神経によりコントロールされています。不安や緊張時に動悸が激しくなったり、テスト前にお腹が痛くなるように、ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、心臓や腸に様々な症状があらわれます。また、最近の研究では、便秘が解消されると副交感神経の働きが良くなり、自律神経の乱れが改善されることが分かってきました。また反対に腸内環境の悪化は、副交感神経の働きを下げ、自律神経の乱れにつながります。内臓の多くは、交感神経が優位になると活発になりますが、胃や腸などの消化器は、副交感神経が優位な状態にある方が良いとされています。このように自律神経と腸は、密接に関わる相関関係にあります。

自律神経については、こちら自律神経の乱れもご参考ください。


腸内フローラ

人の腸管には、約1000種類、100兆個の腸内細菌が存在しています。これら腸内細菌は、その種類ごとに腸壁に張り付くように生息しています。この腸壁を顕微鏡で見てみると、まるでお花畑のように細菌群が広がって見えます。ここから多くの種類の腸内細菌が整然と生息している環境を「腸内フローラ」と呼ぶようになりました。

腸内細菌群は、大きく分けて善玉菌、悪玉菌、中間菌(日和見菌)の3種類で構成されています。これら3種類の腸内細菌がバランスよく生息していることが、腸内環境を整える上で重要であるとされています。これら3種類の腸内細菌の比率は、「善玉菌2:悪玉菌1:中間菌7」が良いと考えられていましたが、最近の研究では、個人により腸内細菌のバランスのとれた比率が異なることが分かってきました。また、腸内に生息する細菌の種類は人によって異なりますが、腸内細菌の種類は一生を通して大きな変化は見られないとも考えられています。このように、個人によって異なる腸内環境ですが、現在では腸内フローラを検査するクリニックや検査機関も多数あり、年々利用者は増加傾向にあります。


腸内細菌を育てる食物繊維

食物繊維は、消化酵素に分解され小腸から体の中に吸収されるたんぱく質や炭水化物と違い、消化酵素の作用を受けず小腸を通過し、腸内細菌が多く生息する大腸まで達し、その多くが腸内細菌の食料となります。

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、腸内環境を整えることを重視した食事には、腸内細菌が分解し取り込みやすい水溶性植物繊維(大麦、きのこ、海藻など)が適しています。

また、これら食物繊維と一緒に発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)を一緒に摂取すると、より効果が上がると考えられています。


腸内環境と腸セラピー

腸内環境を整えるには、食物繊維や発酵食品を日常の食生活に取り入れ、日頃から体を動かし代謝を上げ、内臓の機能低下を抑止するなど内側と外側の両面からのアプローチが大切だと考えられています。

腸セラピーは、大腸や小腸を揉みほぐし腸内の運動機能を促進させ、内臓の代謝を上げる働きがあります。また、腸に刺激を与えることで副交感神経の働きを高め、排便を促す蠕動運動を活発にさせる効果も期待できます。

レージュでは、脚、腕、デコルテ、お腹のリンパマッサージを始め、腹部全体の筋肉を揉みほぐし、小腸・大腸に刺激を与え自律神経に働きかける腸セラピーを提供しています。

腸セラピーコース(40分)

01

カウンセリング

ご来店当日の体調をお伺いし、お客様に合わせたメニュー構成(各施術の時間、強さ等)を決めさせていただきます。

施術時間にカウンセリングのお時間は含まれていません

02

水分補給

健康茶で体を内側から温めていただきます。

03

フットバス

100%天然の植物エキス(東洋植物&西洋植物)と海藻エキスを主成分とする美容液をたっぷり使ったフットバスで血行を促進させ代謝を上げていきます。

04

ボディーマッサージ

  • 脚のリンパに沿って老廃物などの排出を促す(リンパ流し)
  • 腕のリンパに沿って老廃物などの排出を促す(リンパ流し)
  • デコルテ部位にあるリンパに沿って老廃物などの排出を促す(リンパ流し)

ボディーマッサージは、オプション(15分1,000円)での延長利用もお受けしています。

05

腸マッサージ

  • 腹部の温め
  • おへそを中心に皮膚面を軽く擦り(軽擦)、体表面の温度を上げ血行、リンパの流れを促進
  • 腹部全体の筋肉の揉みほぐし(揉捏)
  • 小腸・大腸部分を刺激するようにマッサージ
  • リンパに沿って老廃物などの排出を促す(リンパ流し)

06

仕上げ

身体全体を整えさせていただいた後には、ビタミンを多く含んだ健康ドリンクをお出ししています。

レージュでは、お客様のご要望に合わせたオプションでのトリートメントも提供しています。詳細は、こちらオプションメニューをご参考ください。

ご不明な点やご質問、ご要望などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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